前回までのお話 →
http://www.gruun.org/2013/08/24/私が養子として引き取られた理由/
26歳で結婚する時、新居を借りるため に住民票が必要になり、初めて自分で住民票をとりました。
そこに記載されていた続柄が「養女」。
その時、初めて自分が親だと思っていた父と母が実の親じゃないことを知りました。かなりショックでした。
一方で、納得してほっとしたのも本心です。
というのも、幼い頃から、親に対して言いようのない違和感を感じていたからです。
私はけして疎外されていた訳でも、愛されなかった訳でもありません。むしろ、"自分がこどもを産んだとしても、ここまで愛せるだろうか"と思う位、大事にされていました。
でも、私は甘えきれなかったし、ワガママを言えなかった。違和感の原因はこれだったんだ。事実を知って初めて納得したんです。
実の父は、養子縁組後間も無く亡くなったそうです。お葬式には連れて行ってもらったようですが、幼な過ぎて覚えていません。
兄弟も5人いるはずですが、会った事はありません。
養父母は、出来れば死ぬまで事実を隠していたかったそうです。でも、現実的にはそんなことはできるわけがありません。私が結婚して間も無く、実の兄弟から遺産放棄の依頼がきたために、私に事実を話さざるを得なくなりました。
告知する時の養父母は、本当に辛そうでした。